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田辺親男 / Chikao Tanabe

 

(親友会グループ会長、京都経済同友会代表幹事)

 

 将来的には二人にひとりが癌で亡くなるといわれていますが、癌で亡くなる方の死へのプロセスは6段階とされています。まず(1)否認、そして(2)怒り、「なぜ、私が今死ななければならないのか」。そして(3)取り引き、患者は医師・運命・神などに対し、死を少しでも先へ延ばしてくれるよう交渉を試みます。(4)抑鬱、深いうつ状態。(5)受容、そして、(6)期待と希望、つまり死後の生命を信じる患者の場合は、永遠性への期待と希望という段階に入り、平安のうちに死を迎えられます。


 日常で「死」について実感することは難しいですが、最後まで「その人らしく」生きることが大事です。看取りとは命に関わる最期の時間をともに過ごすことであり、出会いに感謝し、忘れないことです。

 


 

田辺親男 / Chikao Tanabe/image1


 

 


 

≪第2回 医療と宗教(仏教)を考える研究会(2011年12月4日)でのあいさつ≫

 

 

 

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